明日の朝をめくる

 

 

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“体調の悪い時の心の声に耳を傾けてはいけない”という言葉を目にして以来

一応気を付けてはいたんですが、だめでした。気持ちが負けちゃうんですね。

 

 

よし、今日は逃げることにしよう。

 

お昼過ぎになるまで全く起き上がれなかったことにしょげながらも、

いつもよりゆっくり身支度をして

やらなければいけないことを置き去りに外へ出かける日にしました。

 

最初に向かったのはずっと行きたかった西荻窪の古本屋さん。

店内はこじんまりしていたけれどお客さんでいっぱいで、

みんなお互いに気を遣いながら本と向き合い出会う姿がとても心地良くて

わたしもついたくさん本を買ってしまいました。

 

そのあともまた駅のそばの新刊書店で2冊購入。

 

 

生活圏外である以外出かけるといっても行き先が本屋さんなのは

いつも通りすぎるので、帰り道にある喫茶店で珈琲を飲んで帰ることに。

 

 

橙色のライトに照らされながら、手の影が落ちた紙と文字。

 

あっ、と思わず声を漏らしそうになりました。

 

読みづらい、その日常に溶け込む不便さに

紙の本がこれから先もずっとなくならない理由として

わたしの心の中でぴかっと光ったんです。

 

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これは照明が明るいカフェなんかだと気づかないことでした。

 

本と喫茶店って、引き合わされた関係なのかもしれません。

小一時間しかいませんでしたが、異空間に迷い込んだような気分でした。

 

スーパーで野菜を買い貯めして、

久しぶりに何品かのおかずと炊いたごはんで夕飯。

 

その間、ハンカチにアイロンがけをしたり、洗い物をしたり。

 

 

 

今日は逃げちゃえって日だったんです。

 

そんな気持ちの中で過ごした一日に、

些細だけれど大切にしなきゃいけなかったことにたくさん気づきました。

 

 

前向きな気持ちでいようとすること。

ちゃんとしたごはんを食べること。

丁寧にものを扱ったり、綺麗にすること。

 

 

 

逃げていたのは、いつもの自分の方だったなんて。

 

 

毎日こうはいかないけれど、

逃げ切ることはしなくても、ちょっぴり逃げてもいいみたいです。

 

そうしたら、普段逃げてしまっていることに気づくこともできるから。

 

とってもよい休日でした。

明日からまたがんばりまふ。