文字を泳ぐサラリーマン
背筋の伸びたいい姿勢。開いてるのに世界は閉じてる本読みのサラリーマン、横断歩道にて。-0306メモ
何でもない日でした。
朝起きたらちょっと寝過ぎたなーと後悔しつつ、布団からむくり。
前より少しだけ時間のかかる身支度と朝ごはんのりんご、バナナ、ポカリ。
大学で作業をしようとパソコンを鞄に押し込んであわあわしながら駅へ。
別に家でやっても良かったのだけど、どうしても大学の方へ行きたい理由がありました。
それは、お気に入りの書きやすいボールペンが大学近くの文房具屋さんにしか置いてないから。
書店でもおしゃれな雑貨屋さんにもどこにも置いてない、どこかにありそうでやっぱりない、あのシグマの藍色のインクの。
横断歩道を渡ってすぐ、武蔵屋商店さんという名前でした。
オフィス街、インクが切れる度買いに駆け込むサラリーマンがいたのかな。
今でこそ一歩踏み出せばサンクス、ファミリーマート、セブンイレブンと便利商店が選びたい放題の環境。
だけど、あの文房具屋さんに入ると少しだけ一昔前の生活が見えてくる気がします。
お気に入りのボールペンがなかなか見つからなくて、前買った大学近くの神保町にある文房具屋さんに行ったらちゃんとあった。わたしもこんな風に、誰かにとってのお気に入りのメロンパンがいつでも買えるお店をつくるんだー。
— H.MEGMI(ひらめ) (@mgmgpps) 2014, 12月 22
Twitterでも前書いていた、文房具屋さん。ここと同じです。
お店の方と特に会話をするわけではないのに、何だか心がぽっかりするんです。
バーコードじゃなく手打ちで会計をするとか、そういう小さなことも新鮮でにこにこしてしまったりして。
しかし残念ながらお気に入りのボールペンは0.28がなかったので、諦めて0.5ミリの太さを買うことに。
ついでに別のメーカーのペンも買ったら、あらあら。
またお気に入りが増えてしまいました。
体調悪いと、烏の鳴き声を聞くだけで今日は不運だとふさぎ込むくらい落ち込みやすくなったりするけれど。だけど。
ペン一本だって買うのが楽しくて、だから生きるって絶対だ。
自分がこの世で必要かどうかとか、役に立ててるかどうかとか、そんなことは結構大事じゃない。
馬鹿にされてしまうような些細さで埋もれた日常にも、馬鹿にできないような希望がたくさんある。
だから、強く生きなきゃなって。
神保町でペンを買うために家を出たはずなのに、生きる希望まで見出す日になるなんて。人生は不思議ばっかりです。
その後、お昼過ぎから日付が変わる一時間前までアルバイトをして帰宅。
ほんとに地味な毎日のひとつで。
大体生活のリズムも決まっていて。
誰かと会う予定のない限り、緊急連絡が入らない限りは。
それでも、ちょっぴり今日は良い日。
背筋をぴんっと伸ばしたまま本を読む、そして縞模様の道をすらすらと歩くサラリーマンを見たことも。
とっても良い姿勢だったんです。
わたしも見習おっと。