素直な食器
使ってるぶんには問題ないけれど、ちょっと気になってしまう白いマグカップの汚れ。
photo by Sketchless Phorography
そんな茶渋につきまとわれてしょげるマグカップたち。
そういえば布巾もまな板もそろそろかな、と漂白剤を探す。
シンクに栓をして水を張って、ボトルから一杯分落とし込む。
この間にお風呂に入って、洗濯機も回せるかな、なんて所帯染みたことを考えながら、シンクに浮くキッチンの住人をちらっと覗いてみる。
うん、まだ変化なし。
色々しようと思ってるうちに寝る時間、漂白してることも忘れてしまっていて。
ぱっと見てみると、いつも通りの白さ。
うーん、ずるい。
何度でも真っ白になってしまえる食器たちに嫉妬してしまう。
だって、毎回生まれたてみたいに綺麗になれるから。
潔いというか、何かもうかっこいい。
一方で白くなることはできても他の色になるチャンスはないとも言えるけれど、とはいえ羨ましい。