メロンパンフェスとわたし。
困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
三時間後の君、涙がとまっている。
二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。
三日後の君、歩き出している。
『本日は、お日柄もよく』浜田マハ著
メロンパンフェスのまでに至る自分のこと、昨日何回かに分けて振り返ろうとしました。
でも何年も前の過去を遡るって感情を掘り起こす作業がやっかいだし、今じゃないかなーって思ったのでまたいつか。
というわけで、当日のこと振り返りつつ今後のこと中心に。
これは開場前のミーティング光景。
珍しくわたしが偉そうに指示をしています。やっぱり若干猫背。今年は直そう。。
当日スタッフの方はわたしですら半分以上が初対面。
高校生から社会人まで、立場は違えど誰もが責任感を持って担当場所を回してくれました。
嬉しかったのは、去年当日スタッフとして参加した方の多くがまた今年も手伝ってくださったこと。
去年のフェスぶりに会えた人も何人かいて、じーんとしてしまいました。(その感情も一瞬で準備に追い立てられてしまいましたが)
そして、豪華絢爛なメロンパンの数々。
これらの写真はみな、カメラ担当の名古屋から来てくれた運営メンバーの子が撮影してくれたのですが、(しかもメロンパンフェスのためにわざわざ東京へ来てくれました。。)
わたし、メロンパン見てなかった・・・
もちろんどこのパンがまだ届いてないとか配置場所とかは把握してたんですが、誰がどこでどう動いてるかばかり見てたんです。
だから、この写真見たときはすごくびっくりしました。
こんなにたくさんメロンパンあったなんて。
思い返してもメロンパンはほとんど浮かばず、スタッフの人たちがどんな顔で運営してくれていたかということばかり鮮明に焼き付いています。
うーん、ちゃんと見ておけばよかったかも。
スマホの写真フォルダにも一枚も自分で撮った写真がなく、当日のテンパり具合がしっかり反映されてました。残念。
そして、閉場後、最後のカウンターの数字。
目標が1000人だったのか、定員が1000人だったのか。
正直、うまく答えられません。
1000人来てもメロンパンが買えない事態にならないように発注をお願いしようとは思ったけれど、目標1000人と決めたことがかえってマイナスに作用していた気もして。
もしかしたら、カウント漏れがあったとして750人くらいだったかもしれない。
それでも素直に見せてしまおうと思ったのには理由があります。
ひとつはFacebookでも書きました。
来てくれたのは、ひとりひとりの人だから。
もうひとつ。
これから先も、謙虚さを失ってしまいたくないからです。
メロンパンフェスをやった。700人以上の参加者に来てもらった。
これはコンゴの団体をやっていた時は考えられないことだし、成果として評価してくれる人もいるかもしれません。
だけど、わたしはメロンパンフェスの収益でコンゴに行って現地の人を手助けするわけじゃない。
コンゴにいる日本人女性に寄付することで“コンゴを救う”と言っているようでは「自分の手を汚さずコンゴに対して何かしている気になっている」と揶揄されるのも当然なんです。
現に、コンゴの人たちは地球の裏側でカサカサの丸いパンによって母国を何とかしようとしている日本人がいるなんて全く知らないはず。
しかも、メロンパンフェスでは一年に一回の単発イベントでしか活動できない。
メロンパン嫌いな人はコンゴを救えないのか、っていうのも「メロンパン×コンゴ」の弱みとして指摘されます。
周りは就活で頑張っているのに。
わたしは何してるんだ。
4月は毎晩のように泣いていました。
メロンパンを食べても元気が出ないどころか、憎らしく思えていたほど。
やっぱり就活をしよう。
今のわたしにできることなんて、ない。
プレエントリーした企業からのメールに心をぐらつかせながら過ごして迎えたメロンパンフェス。
どっちを選ぶかは、今日決めよう。
5月5日は、わたしにとって決断の日でもあったのです。
実は就活をしようと思ってからイベントを迎えるまでの間、運命に呼ばれているかのような出来事が舞い降りてきました。
それは、半年前の自分の決断と覚悟の証。
今までの覚悟も嘘ではなかったけれど、甘い部分がなかったことも否めません。
就活が始まっていなかったし、周りの応援にそのまま乗ってしまうことに危機感もなかったから。
5日に出したわたしの結論は、こうでした。
就活は、しない。
その代わり、「メロンパンでコンゴを救う」ことに一生を捧げる。
昨年の時点では方法が見つからずとりあえずでメロンパンフェスを開催しましたが、やっと具体的な解決策を見つけることができたんです。
ここまで辿り着くのに何度も行ったり来たりしていたので、相談に乗っていただいた方にはきっとまた戻るんではって呆れられてしまいそうですが、ちゃんと腹を括りました。
今決まっていること。
今年の夏、コンゴへ行きます。
クラウドファンディングの第二弾を実施します。
たぶん、これからはずっと大変だって、覚悟以上のことに耐える強さがないといけなくて。
それでも、遠足の前の日の夜待ち遠しくて寝られなかったように、
未来をずっと、わくわくを抑えきれずに迎えに行きたい。
みっともなくてかっこ悪いこんなわたしですが、
これからも温かく見守っていただけると嬉しいです。
ひらめ