20160818_30°C

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 他愛ないことでも続けて書くように心がけていたら、6月に何とか立て直したつもりの心が急降下していることが言葉の通り目に見えて分かった。

 

何でこんなに6月の自分はすこやかなんだ、って思ったら、すこやかな人たちにたくさん元気をもらってたからだったんだと気づいた。

 

体調はめちゃめちゃ悪かったけれど、今より衛生的な思考をしていた。

 

 

朝、魔女の宅急便のあるシーンをふと思い出してホットケーキを食べる。

 

 

昼、5月からぴくりとも動かない小冊子の入った段ボールを何とかしようと掃除を始める。

すべてを封じ込めたかった。もう、思い出したくなかったのかもしれない。

 

3つある箱のうち、一番下だけが妙に背丈が低くおかしいなと思った。

 

おそるおそる開いてみると、出てきたのは当日スタッフの人用のマニュアルや小冊子のゲラだった。

 

 

もう十分だ、と思った。

それなのに、頭より早く心が先手を打った。

乾き切ったハイトーンのアスファルトがどんどん黒く染まっていくように、ぽつぽつと桃色のベッドシーツに大粒の水玉模様ができる。

 

 

説明をつけてしまうことがどれほど容易に心を鋭く引き裂くことができるか知っていて、と同時にそうせずにはいられないこともよく分かっていた。

 

 あと何回思い出したら、大丈夫になるんだろう。