20161024_18°C
翌日もまた朝がやってきた。本当に不思議だ。
どんなにショッキングなことがあっても、日常はきちんと進んでいく。
カレンダーを見て、訃報を受けてから10日も経っていたことを知る。
これから思い描く未来にはもういないんだと思うと、苦しくて悲しくてたまらなくて、面白いくらい簡単に涙が出た。
お葬式に参列した後英治出版でお昼をごちそうになりながら、何で自分がそこにいるのか分からなくなった。
いつもみたいに他愛ないことで盛り上がって、わたしはへらへら話して、笑って。
でも、違った。
皆、笑っているのに泣いてるから。
悲しみに隙を与えないように、誰もが気を張っているのが分かった。
人生が重なり合っていた時間は2年とちょっとだったわたしがこんなにもショックなのだから、付き合いがもっと長い方の悲しみの深さは計り知れない。
だいすきだったなんて、まだ言いたくなかった。
いなくなってしまってからどんなに素晴らしい人だったか知るなんて、悲しすぎる。
アルバイト時代のこと、書きたいことはたくさんあるのに、何も書けない。
別れのときのために用意された思い出になってしまうようで、どうして、と胸がいっぱいになる。
最後に会った夏の夜、次英治出版に行くときには新しい一発ギャグ披露するって約束したのに。
なんでいないんだろう。
なんで、いなくなっちゃったんだろう。