2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧
出会った意味を本当に味わうのは、その人とまみえることができなくなってからなのかもしれない。 -『悲しみの秘義』 あの日からずっと、酔い潰れないと眠れなくなっていた。 日中はいつも目がぐるぐるして夢の中にいるみたいだった。 街中ですれ違う人を見間…
翌日もまた朝がやってきた。本当に不思議だ。 どんなにショッキングなことがあっても、日常はきちんと進んでいく。 『幸福な食卓』瀬尾まいこ著 カレンダーを見て、訃報を受けてから10日も経っていたことを知る。 これから思い描く未来にはもういないんだと…
言葉にしたら、現実だと認めなくてはいけなくなる。 でも、悲しい気持ちに今向き合わないと心が歪んでしまう。 張り付いた涙の跡が頬を引っ張る。 どんなに目を赤く腫らしても、もう会えない。 信じたくない気持ちと、受け入れなきゃいけない気持ちが揺らめ…
朝起きたら雨がざーざー降り。 何とか持ちこたえている花の水を入れ替えて、洗濯機を回す。 やっぱり花束ってもらうとうれしい。 枯れちゃうと分かっていても、終わりがあるってことも含めて、いい。 お昼はカレーをつくった。 KALDIに売ってる紙パックのカ…
明るい電車に乗る。 ガタンゴトン、と心地よい揺れとともに、薄い人の影もぐらんと揺れる。 Takagi Masakatsu - ももいろのほほ - Piano (Momoiro no Hoho) 高木さんの曲を聴きながら吉本ばななさんの小説を読んでいると、感受して生まれた小石みたいなつぶ…
小織さんは、「誰かの夢を応援する」ことのプロです。 * 小学生のころから映画監督になる夢を描き、大学で映画監督コースに進学するも挫折。 卒業後は脚本家を目指しながら派遣の事務員に。 31歳を迎えようとしていたある日、同棲していた彼にフラれてしまい…