2015-01-01から1年間の記事一覧

ことの葉

photo by Janitors “Hi”の表示とともにスマホの画面が灯る。 彼に、豊かな自然に恵まれるコンゴでどうして農業をしていないかを聞いた。 「Yes,we have so many lands but people fear for their safety.They are so many armed groups who kidnape people,w…

虹を渡るということ

photo by Stuck in Customs 以前、書いた記事。 hiramelonpan.hatenablog.com 男女、異性、という仕切りを設けられている世界について考えることはたくさんある。 今まで、学校に行けない子どもたちにとって最も重要なことは学校に行けるようになることだと…

#2.優しい嘘つき

「合理的じゃないね」 「いいの。合理的ってつまらないから」 千波ちゃんはそう言って、嬉しそうに笑った。 『優しい音楽』瀬尾まいこ著 photo by esquimo_2ooo 「そうかあ、気づいちゃったか~」 何か一緒に悪い企てをする組織の仲間に入れるような、いたず…

#1.はなうたの友だち

たとえば葉っぱがこすれる音とか。 たとえば通り雨みたいに、急な金木犀の香りが鼻の先に降ってきたときとか。 photo by Creativity+ Timothy K Hamilton 「見てこの木。すごい幹の太さ」 一年半ぶりに会うその子はわたしととても波長が似ていて、横に並びな…

塩からい夏、ほろ苦い秋

朝夕が涼しくなり、すっかり街中も秋色。 photo by blumblaum 秋のはじまりの、少し残念なこと。 「健康で、よかったね」 棘のある言葉が脳裏によぎる。思わず唇を噛みしめた。 もうこの思考に入ったら止まらない。 わたしはいつでも思う。 苦しい経験はその…

星が降る国

わたしは、アンパンマンが大好きだった。 お腹を空かしていれば、村の子どもたちでも時には敵となるバイキンマンにでも、 自分の顔を差し出す。 「罪を憎んで人を憎まず」ということわざの意味を理解できたのも、アンパンマンのおかげだったと思う。 小学校…

ルワンダとコンゴ帰国後。

Facebookでの渡航直後の感じたことをそのまま転載します。 改めて、昨晩無事ルワンダ・コンゴから帰国しました。まだ気持ちの整理がきちんとできていないのでまとまりのない文章になりそうですが、忘れないうちに。 (これからの自分にとっての忘備録として…

どら焼きが美味しい。

ドラえもんの妹であるドラミちゃん。ここ数年になって好物がメロンパンだと知りました。 ドラえもんは実家にいたころ(正確には大山のぶ代さんが声優だったころまで)は見ていたんですが、当時はまさかメロンパンがそんなにメジャーというか美味しいものとは…

じゃがバターと煙草の夏

時々、不思議な夜がある。 少し空間がずれてしまったような、すべてのものがいっぺんに見えてしまいそうな夜だ。 『TSUGUMI』吉本ばなな著 「親にバレたらやばいんだけどさ、やめられねえんだよ」 この時期のじりじりと日差しが照り付ける日中がだいきらいだ…

神さまのマリオネット

なんでもできるわけじゃないと思う。誰のためにでも生きられるわけじゃないと思う。 でも、自分のできることを、もし近くにいる人に分けてあげられるなら、それは幸せだ。 『夏が僕を抱く』豊島ミホ著 photo by troikadasilva 地球はまるい。 でも海はこぼれ…

雨に潜るくらげとシュークリーム

小さな窓に、細かい光が錯乱する。 歪んだ街に、広がるくらげの海。 photo by dharder9475 渋谷の、銀座線へ乗り換える移動通路から見えるスクランブル交差点。 東京は雨の日になると、海に早変わりする。 ぱっと開くのは花じゃなくて、くらげだ。 雫をから…

小宇宙の炊飯器

ああ、もっと早く書きたかった。 稲がぐんと背伸びしたくなるような初夏の晴れた日、ごはんフェスがありました。 表参道ごはんフェスgohanfes.com 主催の方々とはフェス前からお会いしたりイベントでご一緒したことが何回かあったものの、お米に関しては正直…

傘の日のピクニック

いつもいつもみんなが食卓にそろう必要はない。 -『幸福な食卓』瀬尾まいこ著 photo by Denise P.S. 父方の祖父が亡くなった。 母方の祖母が入院した。 わたしは、前の進み方が分からなくなった。 違う、どっちが前なのか分からなかったのかもしれない。 あ…

春食い虫

むしゃむしゃと平穏な日常を食い散らした「やつ」。 もう6月だけど、まだ6月だ。 4月はじゃぶじゃぶ雨降るわ、5月はむしむし汗ばむわ。 春を栄養にして生き延びる虫が世界のどこかにいるに違いない。 じゃなきゃこんなに暑いわけない。うー。暑いのは苦手。 …

昨日きみが決めたこと。

この感覚を忘れないようにしよう、 わたしは空振りしても見逃し三振はしないぞ、ぜったい。 -20141010,00:05 具体的な計画じゃなく夢しか語れないわたしに「ずっと、いつでも、その途中の話を聞かせてね」と励ましてもらったこと。 何周しても追いつけない人…

神さまの換気扇

渋谷区で同性婚が認められるようになった。 LGBTという言葉が広まるようになった。 どんな「好き」だって、尊ぶべきだ。テレビ越しでコメンテーターは最もらしく語る。 若い世代は、新しいものを受け入れやすいと言います。 だけど、きっと私たちの世代でこ…

チュリーップと食器、マスカラのこと。

チューリップのこと。 いつか、開くのかなって見てた。 いつ、開くのかなって待ち遠しく眺めてた。 これが、チューリップの咲き方だと知ったときはいつだったっけ。 あんまり可愛くないなって思ってた。 他の花は、めいっぱい花びらを大きく広げてみせるのに…

メロンパンフェスとわたし。

困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。 三時間後の君、涙がとまっている。 二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。 三日後の君、歩き出している。 『本日は、お日柄もよく』浜田マハ著 メロンパ…

素直な食器

使ってるぶんには問題ないけれど、ちょっと気になってしまう白いマグカップの汚れ。 photo by Sketchless Phorography そんな茶渋につきまとわれてしょげるマグカップたち。 そういえば布巾もまな板もそろそろかな、と漂白剤を探す。 シンクに栓をして水を張…

ノートの隅っこにいた、初恋の君と。

いつもいつも、繰り返し聞いては言い聞かせる歌詞のことば。 「やりたいことだってあるけど 時間がないって言い訳してた 時はいつだって待ってくれない だから素直に行こう」 止まったら終わりだと呪いのように心の中で何度も唱えて、一年。 順調に進むこと…

薫る、止める

The past can hurt. But the way I see it, you can either run from it, or learn from it. 過去の出来事に傷つけられることもあるだろう。でも私が思うに、そこから逃げ出すことも出来るが、そこから学ぶことも出来る。 -ウォルト・ディズニー 頭の中の比…

明日の戦争

「きっぱりさっぱりするのは楽じゃん。そうしてれば正しいって思えるし、実際間違いを起こさない。だけどさ、正しいことが全てじゃないし、姉ちゃんの正しいって思うことが、いつも世の中の正しさと一致するわけでもないからね」 -『図書館の神様』/瀬尾まい…

文字を泳ぐサラリーマン

背筋の伸びたいい姿勢。開いてるのに世界は閉じてる本読みのサラリーマン、横断歩道にて。-0306メモ何でもない日でした。朝起きたらちょっと寝過ぎたなーと後悔しつつ、布団からむくり。前より少しだけ時間のかかる身支度と朝ごはんのりんご、バナナ、ポカリ…

口笛を弾く君

「使命」は、遠慮がちな招待ではなかった。不意打ちされ、強引に入口に引きずりこまれ、楽しいどころかおじけづくような、それでいて降板は許されない舞台に引っぱりだされたようなものだった。 使命は、さまざまな形で、さまざまな人に降りてくる。ただし、…

明日の朝をめくる

“体調の悪い時の心の声に耳を傾けてはいけない”という言葉を目にして以来 一応気を付けてはいたんですが、だめでした。気持ちが負けちゃうんですね。 よし、今日は逃げることにしよう。 お昼過ぎになるまで全く起き上がれなかったことにしょげながらも、 い…

心の花束

かなりお久しぶりです。 うわ、もう2か月ほど空いてしまったのですね。。 書きたいこといっぱいあったのに時間が見つけられず・・・ スローペースですが意欲はあるので、 今年はもっと時間つくって書いていきたいと思います。 今日はこのツイートから。 心の…