20170115_5°C
ルワンダの男の子とのメールのやり取りを探していたら、ふと他の履歴を見つけてしまった。
些細なことでも日記をつけるようになったのは、この世を去った後、近しい人へ確実に遺すことができる唯一のものは言葉だと気付いたから。
認めたくないけど認めなきゃいけない、でも言葉があることが、生きていた証があることが救いにもなる。
わたし自身にも万が一のことがいつ起こるか分からない。
慰め程度だっていい、結果的にはこの日記が全く役に立たなくてもいい。
誕生日カードに描いてくれたメロンパン、勝手に名刺に載せちゃってごめんなさい。
可愛くて気に入っています。
でも、まだ生きていてほしかったな。
こんな悲しい気分の夜、もうおなかいっぱいだよ。
20171218_12°C
いつもいつも湧き起こってしまった衝動をコントロールできない。その自分の心のアンバランスさや脆さが嫌いだ。
それを人は「行動力がある」とあたかも長所のように名付けてくれるけれど、わたしは自分で自分を思うように飼いならせないのがずっと怖かった。
不本意に人生が奪われてしまう恐怖感に耐えられなくなって、衝動的にぱっと飛び出してしまいそうになることがある。
あっち側に引きずり込まれそうになるたび抵抗するけれど、いつかうまく逃げきれなくなって、腕を引きちぎられるかもしれない。
解決方法が分からなくて、結局人との距離をどんどん離してしまう。
それなのに、どうしてだろう。
素敵な、憧れのひとから「私には少し大きくて、」とコートを譲っていただいた。
逆の立場だったらと考えたら、その時にわたしの顔を浮かべてくれたことの嬉しさに胸がいっぱいになった。
そして偶然にも家に帰ると仕事上一番お世話になっている方から思いがけないクリスマスプレゼントを送っていただいていた。
モノをもらうことそのものも嬉しいけれど、贈るまでの準備や気持ちや手間をかけてくれたことが何十倍も嬉しい。
うれしい。うれしいけど、かなしい。
距離をとっても、全然だめだ。
大切なものなんて少しも持ちたくないのに、自分がいなくなった後に誰かの中に残る存在になんてなりたくないのに。
そう強く願えば願うほど、身近な人の優しさに包囲されてしまう。
ああ、こまったな。
* * *
今日のおやすみBGM
20161216_9°C
人生は個人戦だとずっと思いこんでたけど、ほんとうは団体戦なのかもしれない、と思った。
次の世代へ自分の命を繋ぐのって、子どもを産むことだけじゃない。
自分の人生と重なる人との些細な思い出や言葉だって、いなくなった後もちゃんと残る。
そうやって色んな人の中に、色んな人の命が伝って、繋がっていく。
一人でいるのことがデフォルメで、誰かと一緒にいることの方が普通じゃないと思ってたけど、そんなことないのかもしれない。
* * *
今日のおやすみBGM
20161214_11°C
毎日必ずというわけではないけれど、新しいことを覚えられて本当にたのしい。
今日はネクタイの小剣の裏にある、たるみ糸の役割を教えてもらって感動した。
このあそびがあってこそいいネクタイなんだよ、というのを聞いて人生みたいだなあと思った。
今日はそれだけでとってもいい気分だったし、珍しいたまごシールを見つけたのでとっても嬉しい。
たまごシールのことは、家族とごく一部の人にしか話してないのと恥ずかしいので割愛。
でもほんとは自慢したくてしょうがない。
うう、すごく可愛いんだよなあ。今日のやつ。
今度あげるねって先輩に言われたのがうれしくてうれしくて。
実家に帰っても冷蔵庫に貼ってあってうれしい。
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今日のおやすみBGM
20161213_14°C
社員旅行のおみやげでもらったクッキーの空き箱に入れていたどんぐりたちを持って帰った。
室内の方が乾燥してるのか、みんな割れてしまっていて寂しい。
でも顔を書いたところはなぜだか割れてなくて、自然の力ってふしぎだなあと思った。
その箱にはスタバのクリスマスのスリーブも集めて入れていて、それ集めてどうするの?と先輩に笑われたけど、どうするつもりだったんだろう。
収集癖があるのかもしれない。
一個だけのは別に何ともないけど、集まると楽しくなる。
*
先日久しぶりにとある企業の人と打ち合わせをして、いつのまにか自分が一、二年前よりずっと堂々と話ができていることに気づいた。
体の何十倍もある倒れてきそうなビルと社会人経歴のある大人のひとのオーラに気後れし、訪問前は何回もトイレに行って深呼吸をしていた。
10分前じゃ早すぎるかな、とか、ミッドタウンにこの格好はラフすぎるのだろうか、とか。
でも今は始めた当初よりも、ずっとずっと背筋を伸ばして、目を見て伝えられる。
ブランディングしていくために大事なのは続けることだし、むしろ続けることしかない、という言葉をもらったけど、本当にそうなんだろうなと思う。
一回でもやめてたら、きっと違う道を歩んでいたし、戻ることもできなかった。
人生に執着しない、人に執着しない、いつでも何でも手離すことができる状態でいる、と決め込んでいた。
どんなにぎゅっと抱きしめていても、大切にしているものでも関係なく神さまはするんと引き抜いて持っていてしまうから。
堂々と胸を張って生きられるような、生き甲斐があるのが怖い。
手離したくないものが増えるのが怖い。
それでも、やっぱりよかった。
こっちを選んで、選べる自分でよかった。
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今日のおやすみBGM