20161026_25°C

出会った意味を本当に味わうのは、その人とまみえることができなくなってからなのかもしれない。 -『悲しみの秘義』 あの日からずっと、酔い潰れないと眠れなくなっていた。 日中はいつも目がぐるぐるして夢の中にいるみたいだった。 街中ですれ違う人を見間…

20161024_18°C

翌日もまた朝がやってきた。本当に不思議だ。 どんなにショッキングなことがあっても、日常はきちんと進んでいく。 『幸福な食卓』瀬尾まいこ著 カレンダーを見て、訃報を受けてから10日も経っていたことを知る。 これから思い描く未来にはもういないんだと…

20161016_23°C

言葉にしたら、現実だと認めなくてはいけなくなる。 でも、悲しい気持ちに今向き合わないと心が歪んでしまう。 張り付いた涙の跡が頬を引っ張る。 どんなに目を赤く腫らしても、もう会えない。 信じたくない気持ちと、受け入れなきゃいけない気持ちが揺らめ…

20161009_24°C

朝起きたら雨がざーざー降り。 何とか持ちこたえている花の水を入れ替えて、洗濯機を回す。 やっぱり花束ってもらうとうれしい。 枯れちゃうと分かっていても、終わりがあるってことも含めて、いい。 お昼はカレーをつくった。 KALDIに売ってる紙パックのカ…

20161006_31°C

明るい電車に乗る。 ガタンゴトン、と心地よい揺れとともに、薄い人の影もぐらんと揺れる。 Takagi Masakatsu - ももいろのほほ - Piano (Momoiro no Hoho) 高木さんの曲を聴きながら吉本ばななさんの小説を読んでいると、感受して生まれた小石みたいなつぶ…

夢の配達人

小織さんは、「誰かの夢を応援する」ことのプロです。 * 小学生のころから映画監督になる夢を描き、大学で映画監督コースに進学するも挫折。 卒業後は脚本家を目指しながら派遣の事務員に。 31歳を迎えようとしていたある日、同棲していた彼にフラれてしまい…

20160926_29°C

ほとんどのよろこびも、たいていのかなしみも、 日常の顔をしてドアを開ける。 びっくりするのは、その後なのだ。 『ふたつめのボールのようなことば。』糸井重里著 う、9月終わってしまう。 友人がSNSで金木犀が咲いてると言っていて、いいなあ東京はまだだ…

20160828_25°C

これだ、って何度も考え抜いては躓いて、ようやく腰を据えることができそうな状態になった。 コンゴに行ったときのことをもう一度思い返してみたら、洋裁の技術を学んでいる女性の姿が浮かんだ。 この服可愛いのに色のせいで似合わない、なんてことがある。 …

“Life is a blessing”

Is there a reason I'm not healing,Or am I learning from this pain?I've had a little trouble kneeling,I don't know what to believe. But I'm ready to question, That life is a blessing, So give me a sign,I'm a follow it blind,Is there anyone …

20160818_30°C

他愛ないことでも続けて書くように心がけていたら、6月に何とか立て直したつもりの心が急降下していることが言葉の通り目に見えて分かった。 何でこんなに6月の自分はすこやかなんだ、って思ったら、すこやかな人たちにたくさん元気をもらってたからだったん…

20160816_33°C

日曜日の夜に帰省し、今朝の電車で東京へ戻った。 「帰る」というときに示す場所がもう地元ではなくなっていたことに気づいて、少し寂しくなった。 まだまだこちらでの暮らしのほうが短いけれど、これからは更に違和感なくこのまちに馴染んでいってしまうん…

20160809_37°C

今日は本格的な猛暑日になるというので夕方になるまで絶対外に出ないぞという強い意志をもって休日を謳歌した。 去年夏、ルワンダから日本へ戻る飛行機が遅れたおかげでドーハに一泊するラッキーチャンスに恵まれたのだけど、今まで体感した猛暑が生易しかっ…

20160808_33°C

以前知り合いの人に「一番好きな作家さんは誰ですか?」と聞いたら松浦弥太郎さんって知ってる?と返ってきた。 それから松浦弥太郎さんの本をいくつか手にして、糸井さんとも違う、ちゃんと「ああ、これは松浦さんが書いている文章だ」と分かる文体である種…

20160807_34°C

逃げ場のない暑さだった。 友人の花火大会の写真を見ていたら、小さい頃、綺麗より先に「猫のひげみたいだなあ」と思っていたのをふと思い出した。 花開く瞬間の、点が集まった大きな円の残像を見るのが一番すきだった。 夜、ナポリタンを作ろうとお湯を沸か…

20160806_34°C

泥のように眠りこんで、朝。 今年の夏タスクを作ってから、あまりチェックが進んでないことに気づく。 梨とか入道雲、スイカに浴衣。 目をつむっていたら秋になっていないかな、なんて眩しい外を見て眉間にしわを寄せながら起きる。 昨日の自分の抜け殻が残…

20160802_30°C

泊まりに来た子と朝、梨を食べた。 梨の黄緑色のシャクシャクした食感と瑞々しさが、うだる暑さと相性がぴったりですっきりした朝を迎えられた。 誰かと季節の果物を食べるのが、結構すきかもしれない。 お昼過ぎからは別の友だちが来て、近くの公園でポケモ…

20160731_32°C

日記のつもりなのにまた一日戻ってしまう。 昨日、幾度もコンゴの話をしてきて初めて「そうか、恋をしてしまったんだねえ」と表現してもらったときのうれしさと言ったら。 10年後なりたい姿としてぱっと浮かんだ憧れの人とも半年ぶりに話ができて、素敵な人…

20160730_32°C

書くことを日常にしたいので、短くてもこれからはたくさん書こう。 インドネシアから帰ってきてすぐ、梅雨明けが発表。 お祭りラッシュのようで 、近所の遊具のあるちょっとした公園でも盆踊りがやってた。 今年の夏はたのしく過ごしたいなあ。 高校時代の部…

“It starts with me. It starts with all of us.”

最近読んだ本。読書感想文がとても苦手だったのであらすじは割愛。 永遠をさがしに (河出文庫) 作者: 原田マハ 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2016/02/05 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 翻訳できない世界のことば 作者: エラ・…

虹関数

今日はちょっと久しぶりに、高校時代の旧友と再会。 最後に会ったのは一年前で、ちょうど教員試験の結果が来週出るくらいの時期だった。 お互いに来年の今がはっきりと見えていたわけではなかったけれど、会ってみると、やっぱり去年イメージしていた通りの…

“かんなん多けれども 後かならずよかるべし”

パソコンのマウスキーが不調なので、マウスを買いに外へ出たら外がまだ明るくてびっくりした。 中学生のころ英国でホームステイした時のなかなか暗くならない空を思い出して、ふとどこかの家から香る入浴剤の匂いに哀愁を感じて、きゅんとする。 隣の芝生は…

感情の保存方法

感情には鮮度がある。 たまに過去のブログや日記を見返すと、自分で書いたのも思い出せないような表現をしていたりする。 自分に興味を持ってもらいたいからとか、「これを伝えたい!」と発信するためというほどの熱意もない。 過去の自分や誰かのブログを見…

虹色の東京

実家でついてるチャンネルはアパートにいるときと同じ。 お天気カメラに回る渋谷の交差点も、予報する地域の順番も東京にいたころと何ら変わりない。 それなのに、ものすごく遠く感じた。 自転車のペダルをえいと押しやると、景色がぐんと目の端から端へと…

明日はきっといい日になる

京都の河原町から宿へと戻るときにふと、定期券を見つめた。 行き来する最寄駅はどちらも東京の真ん中で、ぞっとした。 そして、新幹線の尻尾へ吸い込まれるように景色が流れていく様子を見ながら 「来週地元へ帰ろう」と思った。 上京してから帰省したこと…

新卒にさよならを、メロンパンフェスにただいまを

過去記事によると、一年前はメロンパンブルーになって食べたくなくなったり毎晩めそめそ枕を濡らしていた、らしい。 hiramelonpan.hatenablog.com そういえば、「もうフェスなんてやらないからな!!!」と未来の自分に吠えた日もあった気がする。 それなの…

へたくそ泣き虫

photo by . Entrer dans le rêve つい先日、テレビで小学生の男の子がへたっぴに泣く姿を見た。 視界が歪み、気づけば自分の顔にもひんやりと涙がつたう。 あまりにも唐突でびっくりしてしまい、ちょっと笑えた。 きっとわたしも、小さいころから泣くのがへ…

約束の卒業

「ない、わたしの番号」 現役時受験で失敗。浪人するも自分の番号が見つかったときの喜びを噛みしめることがないまま、4年前の春、大学生になった。 センター利用で受験し受かってもいかないだろうと思っていた大学たちを見て、どこでも一緒だ、と投げやりな…

大事なことは小さなこえで

photo by glasseyes view 「 あのね、ずっと家の中にいたり、同じ場所にいるからって、 同じような生活をしていて、一見落ち着いて見えるからって、 心まで狭く閉じ込められていたり静かで単純だと思うのは、 すっごく貧しい考え方なんだよ。 でも、たいてい…

はきものを揃える

ピアスつけてない。 こたつの電源切ったっけ、覚えてない。 思わず出そうなため息を封じ込めるように、イヤホンを慌てて耳へはめ込む。 『全部うまくやりたいんだけど、できないんだよね』 全部うまくなんてできるわけないよ、できるとしたら人間じゃなくて…

こころの引き出し

今日は昔ノートに書いてた日記みたいに書こうっと。 最近のこと、 リップクリームがかれこれ5本くらい行方不明のまま戻ってこない 先々週東京駅でタクシーとバイクの衝突事故が目の前で起きて一瞬だった コーヒーをブラックでばかり飲むようになった SNSを…